予防歯科に対する当院の考え方
歯は、自然治癒することがなく、お金で買うこともできない唯一無二のものです。機能面でも審美面でも大きな役割を果たしている歯を失うことは、自分の財産を失うことと言っても過言ではありません。
例えば、歯が痛いと美味しい食事を楽しむこともできなくなってしまいます。普段はあまり意識することはないという方も多く、失って初めて歯の大切さに気が付く人も多くいらっしゃいます。
ぜひ自分の歯の大切さを認識して適切な予防を始めて頂ければと思います。
歯磨きの見直し
歯科医院で行う治療と同じように、歯磨きも「これくらいでいいや」と思うか「まだまだ、もっときちんと磨こう」と思うかで大きな差が現れるものです。歯磨きそのものは患者さんご本人が行うものですが、当院では少しでも質の高い歯磨きをして頂くための指導やサポートを実施しています。
虫歯菌は付着してすぐに毒素を出しますが、歯周病菌は付着して24時間後から毒素の放出が始まります。こういった違いも踏まえた上で、今お口の中がどのような状態になっているのかを確認し、朝・昼・夜とそれぞれどのような歯磨きをするのが最適なのかをご提案させて頂きます。それぞれ、朝は歯磨きの時間が取れない、仕事の関係で昼食後は歯磨きできないなど事情があろうかと思います。歯の生え方、歯並び、歯の強度などお一人おひとりの環境に合わせた歯磨き指導をさせて頂いております。
もちろん、道具も上手く使い分けることによって、朝・昼・晩のトータルで歯を一通りきれいにするという選択肢もあります。
歯ブラシのチェックポイント
- 毛の硬さは硬すぎたり、柔らかすぎないですか?
- 毛の長さは充分にありますか?11~12ミリくらいあるとよいです。
- 毛先は広がっていませんか?
※歯磨き指導を受けられた方は是非とも上記の項目を満たした歯ブラシを使用してください。
予防においても拡大鏡を使用しています
むし歯治療のページでも伝えさせて頂きましたが、当院では医師だけではなく衛生士も予防処置において拡大鏡を使用しています。
拡大鏡を使用するメリットは、歯石の取り残しを確実に減らせる点にあります。よって予防処置においても高い効果を発揮すると考え、歯石除去にも拡大鏡を使用しています。
バイオフィルムを破壊する最新のむし歯・歯周病予防
歯の表面には唾液の膜があり、その上にタンパク質が付着して、さらにその上で細菌が繁殖します。
その時、細菌はバイオフィルムと呼ばれる塊なり強力な膜を作りますので、通常の歯磨きやうがいでは除去できなくなってしまいます。水道管のヌメリもバイオフィルムの一種で、実は歯の表面でもあのヌメリと同じ状態が作られているのです。
そこで、歯科医院では専用の器具を用いてバイオフィルムを除去するためのクリーニング(PMTC)を行うのですが、当院では特にバイオフィルムの除去効果が高い「EMS AIR-FLOW MASTER PIEZON」を使用しています。
通常のエアフローは塩の粒を歯に吹き付けて汚れを取り除きますが、それでは歯を痛めてしまうこともあります。一方で、「EMS AIR-FLOW MASTER PIEZON」はアミノ酸の粉を吹き付けるため歯を痛めることなく、さらにバイオフィルムもすべてきれいに取り除くことが可能です。「EMS AIR-FLOW MASTER PIEZON」による処置が必要な方には、追加料金なしで使用していますので、歯をきちんとお掃除したいという方は、ぜひ当院へご相談ください。
歯石除去をされた方へ
- 歯石を除去すると、歯が敏感になり風や水がしみることがあります。
- 歯がしみる時でも、歯磨きはしっかり行ってください。尚、歯磨き粉はつける量に充分に気をつけてください。
しみる症状は、歯磨きを丁寧にやることで徐々に軽減します。