東京堂歯科ブログ

2013.03.29更新

バイオフィルムという言葉をご存知でしょうか?これは、生活する様々な環境においてよくも悪くも関係の深いものであります。
排水溝や配水管などの内面にこびりついているヌメリなどは、このバイオフィルムが大量に付着している部分です。
つまり、様々な細菌類が何層にも折り重なり堆積したフィルム状になった膜のようなものです。これは、歯の表面にも多く付着してしまいます。
このバイオフィルムは、一度こびりついてしまうと、歯磨きではとても除去できません。かといって、過剰な削り取るような歯磨きをしても歯を傷つけてしまいます。
除去するためには、歯科医院で、PMTCをして除去することが何よりも大切です。

一般的に人の口の中には何百種類もの細菌が存在しているといわれています。
その中でも、悪さをしない菌と虫歯菌のように悪さをする菌とに分けることができます。

PMTCによってバイオフィルムを取り去った後の歯の表面には、まず悪さをしない善良な菌群しか付着しません。
善良な菌群が付着した後に、徐々に虫歯菌や、歯周病菌が付着してきます。

そして、様々な菌が一体となってネバネバのバリアーで覆われてバイオフィルムが形成されるといわれています。

つまり、善良な菌だけが付着した時はまだ、歯磨きで十分に除去することができます。

バイオフィルムを一度形成してしまうと、前途のように歯磨きではなかなか取れなくなってしまうのですが、バイオフィルムを除去した歯の表面は、歯磨きだけで簡単に菌を除去することができます。

本当の虫歯や歯周病の予防には、なんといってもバイオフィルム除去と、丁寧な毎日の歯磨きに限ります。

ぜひ、バイオフィルム除去をこまめに行いにお越しください。

当医院では、簡単に除去ができます。

EMS社のエアフローマスターという機械で、歯には傷をつけることなく、バイオフィルムをきれいに取り去ることができます。

エアフローマスター(使用前)
エアフローマスター使用前


エアフローマスター(使用後)
歯石除去後


エアフローマスター
エアフローマスター

投稿者: 東京堂歯科

2013.03.13更新

近頃、50歳以上の方で、血液の凝固を食い止めるべく抗凝固薬を服用されている方の割合が、特に増加しているように思われます。これは、統計を取ったわけではないのであくまでもわたくし個人の感覚的な話ではありますが。

この薬を処方する医師が増えたのか、日本人の血液の状態が大きく変化してきたのかはわかりませんが、最近はテレビでも若手の芸人やアナウンサーなども脳梗塞で緊急入院などという話も多く聞かれることも事実としてあります。

少なくとも、日本人の食生活も変化し、これが原因の一つであることは間違いないことと感じます。

もともと、日本人は膵臓から分泌されるインシュリンの働きが弱いということを言われている方もおり、過剰な脂肪や糖の摂取が血液の流れを阻害しているとも言われています。

特に、飽和脂肪酸といって悪玉コレステロールの元となる食品類を摂取することが増え、若い年代からの蓄積が関係しているのではないかとも考えてしまいます。

これらは、歯周病にたいしても大きく関係していることが言われています。特に、脂肪組織が産生する物質が毛細血管を破壊したり、炎症を引き起こしたりしてしまうこと、それによる局所での抵抗力の低下が大きく作用するというのです。

今までは、歯科では虫歯予防としての食生活で、ショ糖をいかに抑えるかなどということだけでありましたが、最近は糖尿病であり歯周病であるかた、脳梗塞や心筋梗塞であり歯周病、さらにはすべてを抱えてしまっている方などが多くなりました。

そこで、すべてに対して日頃の食生活と運動のバランスが病気と闘う上では、どうしても必要となってきています。

野菜を中心として肉と魚をバランスよく摂取する心がけは、母親の料理「おふくろの味」から実践するようにもう一度、食生活を見直す時期に来ているのかと、感じる次第であります。

投稿者: 東京堂歯科

2013.02.07更新

「スポーツマウスガード」って聞いたことはありますか?

サッカー、ラグビー、空手などの球技や格闘技において、時々ボールが当たったり、転倒したり、激突したりしたときに前歯を折ってしまったり、前歯が抜けてしまったり、歯によって唇や舌をかんでしまったりということが発生します。

そういったことから歯や唇などを守るために、装着する装置です。

高校生ラグビーやアイスホッケーなどの競技は、規定により装着が義務付けられています。

スポーツ用品店などでも販売はしておりますが、歯やあごの形や大きさは人によって大きく異なります。そのために、様々な衝撃から守るためにも、ぴったりと 合ったものを装着するためには、専門の歯科医によって作成されたマウスガードを装着することが、より大切な歯やあごを守るために重要と考えています。

楽しいスポーツが思わぬ怪我で、大切な歯を失ってしまうリスクを大きく軽減するためにも当歯科医院では、装着をお勧めしています。

もちろん、外れにくく、装着の感覚のよいもので、かみ合わせも細かく調整します。

マウスガードは今では様々な色で作ることができますが、各競技ごとに色にも規定があります。興味のある方や、作成を希望される方はお気軽にお尋ねください。

マウスガード

投稿者: 東京堂歯科

2012.09.04更新

なかなかブログを書くことができていませんでしたが、昨日、歯ぎしりについて特徴的な事例があったので報告をしたいと思います。
もともと、、上の角の歯(犬歯)が、何度かぶせてもすぐに壊れたり取れたりとしているうちに、結局、歯の根が破折してしまい、抜歯を1年ほど前にした方の 話です。かみ合わせを何度も慎重に調整をし、寝るときは、「ナイトガード」という歯ぎしり防止用のマウスピースを一連の治療が完了した3か月ほど前に装着 して寝るようにj作成をしました。
昨日は、歯ぎしり状況のチェックなどのために3か月後の検診だったのですが、本人もびっくりするほどに、マウスピースが削れておりました。しかし、以前の ような歯が浮いた感じや、朝起きた時の寝違いや、肩こり、頭痛などはこれを装着してからはほぼ感じることがないといっておられました。
しかし、歯ぎしりを指摘されても、当時はほぼ半信半疑で「まさか、自分が、、、」などと思っていたそうでしたが、装置の削れ具合をみると、「初めてこれほどだったと、自覚した」と言っておられました。

かみ合わせや、様々な癖が原因と診断しても、本人にはなかなか伝わらず、もどかしく思っていたのですが、こうやって一緒に悩んで解決をこれからもしていく ことしか、このような場合は解決方法がないのかもしれませんが、ブログで少しでも伝わればと思い、重い筆を動かすに至りました。

投稿者: 東京堂歯科